【ピンチとチャンスは背中合わせ】
スポーツに限らず勝負の世界では、ピンチの後にはチャンスがやってくるという。
この言葉はむしろ、ピンチとチャンスは背中合わせといったほうが正しくはないだろうか。
つまり、ピンチと見えたものが実はチャンスであったり、チャンスと見えたものが、実はピンチだったりすることが多いからだ。
人生における幸運、不運というものもこれに似ている。
不運な目に遭いながら、実は幸運のチャンスをつかんでいた、ということは良くあることだ。
ところが、私たちは表面的な目に見える現象しか追おうとしないので、不運の下には幸運が埋まっていることに気付かない。
そして、「なんと自分は不運なんだろう」と嘆いてばかりいる。
これでは、たとえ不運の下に幸運が埋まっていても、それを掘り出すことことはできない。
人生における様々な苦悩についても同じことがいえるのである。